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特集:「復興ボランティア白樺隊」が行く熊本県西原村(熊本第4回目)

夏の復興支援から約7ヶ月が過ぎました。

今回の熊本での復興支援は第4回目となり、第7棟目、第8棟目を立てる運びとなりました。

過去の復興支援の内容はこちら

なかなか春が来ない本州から、一足先に暖かさを感じられる熊本にふたたび行って参りました。今度は西原村(にしはらむら)という土地へ。

こちらの集落でも大きな被害があり、復興ドームを建てることに。

今回のメンバーは東京、神奈川、大阪、神戸などからフェリー、新幹線、飛行機などで集合。初めて会ったメンバーでも、目的を同じくして動ける「仲間」となり、現場では一体感がすぐに生まれていました!さすが白樺隊です。

1棟目は、店舗を経営する小城(おしろ)さんの道具を保管する倉庫を建てに。料理店の食器や道具を一時的にこちらの場所へ保管していましたが、やはり倉庫が必要とのことで復興ドーム制作をする運びとなりました。復興ドームのことは、商工会の青年部の集まりのメンバーから教えてもらったそう。左の山下さんは神戸の設計事務所「アトリエフィッシュ」の建築家で復興ドームを参考にした簡易宿泊施設の建築を検討中だとか。実現すればとっても素敵な物件になりますね!とても楽しみです。

今回は女性の活躍っぷりが目立つように思いました。若手女子働きモノNO.1と言っても過言ではないイッシーこと石戸さん。塗料メーカーの営業さんのイッシーは材料つながりで今回のボランティアを知ったとか。復興支援参加は二回目で、福岡の久留米から車を飛ばしてやってきてくれました。ビスもみもお手の物!真面目に取り組む彼女の働きっぷりに「うちのヨメに来て欲しい」とお母さんたちはみんな思ってましたよ。

大阪からきた旅女の友人まさみちゃんは、みんなの人気者です。高校時代のお友達カーコさんと一緒に参加してくれました。楳図かずおの赤ボーダーとマッシュルームヘアが似合う彼女は、二児のお母さん。テツヤのイベントをきっかけに大きくなった子供達をおいて初めて遠方に出かけるようになったことは、毎日仕事と家事に追われるまさみちゃんにとってだけでなく、家族にとっても色々見つめ直す良い機会だったのかもしれません。ふざけてるけど人一倍気の回るまさみちゃんのおかげで、現場も夜も(?)楽しい時間が流れてました。

神戸からきた杉本建築工房の兄貴・すぎもっちゃんの奥様るみさん。今度中学1年になる息子を連れての参加です。長女さんにはすでにお子さんがいるそうで「おばあちゃんなんですか?!」「そうなんよ〜」とニコニコ。サーフィンもランもバリバリこなす!るみさんは本当にかっこよくてチャーミング。「上の子たちは阪神大震災を知っているけど、息子は知らないから、震災が起こったらどれだけ大変かを実際現場に行って見せたかった」と言います。子供に色んなことを現場で知ってもらいたい、その親の気持ちはよく分かります。

そして今回もいつも同様に、みんなでドームの屋根を持ち上げて...

よいしょーー!!!

あれ、長さがどうもおかしいぞ!?

おや?若干サイズが狂っていたようです。しかし現場には大工も建築家もいるので、すぐにわずかな調整も可能です。専門家がたくさんいることは、誰でも設営可能なDIYドームとは言うものの、きちんとした対応が可能になります。そこが白樺隊の強みかもしれません。

たとえばテツヤ社長の「兄貴」木村卓哉部長は電気工事職人。右は東京の建築事務所「山本・堀アーキテクツ」からお越しの地引さん、建築家です。トラブルが起こってもすぐに対応できるメンバーたち。真ん中で抑えてくれているのはまさみちゃんの友達カーコさん。地元・熊本に嫁いで海苔づくりを営む関西人女性。今回は車の送迎やら差し入れやら行って頂いて、カーコさんなしではスムーズにいかなかった場面がたくさんあったように思います。

トコトコしょうちゃん。

そしてこちらはニイロくん。木村隊長とマリアさんの息子。まさに日本とロシアのかけはしボーイです。お手伝い、頑張ってくれました!

左にいるのは京都のノム建築設計室から来られた木田さん。奥様が一番来たかったらしいですが日程が合わず単身参加です。黙々と作業を頑張ってくれました。

そして、いつもいつもみんなの面倒を見てくれる杉本工務店の杉本社長(すぎもっちゃん)。現場の仕切りは彼にお任せです。隊長と息のあったコンビでDIYの指導が完璧!キルギス人のアントンさんも神戸から一緒に手伝いに来てくれ、アニキの指導の元、確実に戦力となっていましたし、松本のムスメもくまもん作りを手伝って頂きました。誰にでも優しくて頼れるアニキのすぎもっちゃんがいてくれると現場に安心感が漂います。

今回は一足早い春を迎えた九州地方で、梅が咲いていました。インスパイアされた隊長の奥様マリアさんが下絵を描き、子供達が中心になって絵を描くことに。ペンキでペタペタは毎度おなじみの風景です。子供達にとっても、なぜ九州に来てドームを作るのか?絵を描くのか?現場の空気感を掴んでもらって、震災が起こるとどのように大変なのかを感じ取ったのでは。うまく言葉で表現できなくても、ボランティアってどういうことなのか、それは一生懸命無心で働く大人たちの背中を見れば、伝わってくるものがあったのではと思います。

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そして、この調子で二日目を迎えました。

昨日とは打って変わって、もうすぐ雨が降りそう。寒い!

とはいえ、今回は人数が多いから・・・とにかく仕事が、速い、速い、速いのです。

雨が降りつつも速い!

ヌルザーダさん(キルギス人)もさっさと塗るのでウエスで拭き上げ!日本語堪能でかっこいい美人さん。「やるでー!」と、神戸からお越しで関西弁も上手です。

白樺隊・テツヤ隊長もいつもより真面目...ですよね?!

ヨシコだって無言でビス打ちです。速い!

前回同様、二日目はとにかく速い。特に、一番スピーディだったのはこの方。

サッ!サッ!

ター君こと川本貴弘映画監督。もうね、速すぎて見えない。どの写真みてもブレてる。コーキング隊長として丁寧な仕事っぷりを披露してくれました。ワイルドぶってるけど子供にも優しいし仕事は丁寧だし、本当に真面目な方なんだなあ。監督をはじめ、色んな方と今回またふれあったけど、テツヤに集まる皆さんって本当に良い方ばかりなんです。気取ってなくて、みんなモノづくりが好きで、利益とかそんなの二の次で、それでみんな集まってくる。

地元では有名なお弁当屋さんからヒライのお弁当。カーコさんからはいきなりだんご。これは中にあんことさつまいもが入っていて、熊本名物だとか。肌寒いこの日、温まりました。

雨が降ったりやんだり、気温が上がらない二日目でしたが、全員で一生懸命作りました。

ゆず農家の東さん家族(3世代)。息子さんの知史さんはエルファイブデザインという会社を経営されていて、地元の制服や洋服の印刷を手がけられているとか。この日は西原村のトレーナーを息子さんと一緒に色違いで着こなしていらっしゃいました。おしゃれさん!お父さんは「ほんとうにみなさんに来ていただいて助かります」と何度もおっしゃってました。倉庫はゆずやお米を作る農業用の道具をしまう予定です。

この日は前回の支援でお世話になった城南地区のあいちゃん親子(右)もお米をもって駆けつけてくれました!なんてつながりなんでしょうか。雨のなか、あいちゃんありがとう。

最後に、お父さんとマリアさん。

今回の支援では天窓を作成したり、雨の中でもスピーディに行えたりと、いつもより製作の技術が高かったようにも身受けられました。そしt、全員全力で一丸となって取り組んだことはいつも同じです。まだまだ避難所での生活を強いられている方は、福島の方も熊本の方も同じ思いだと思います。自分たちで出来ることから一歩前に進んで取り組むことが大切なのだと改めて感じました。このような機会を与えて下さった皆様、本当にありがとうございました。

また来るよ、熊本。

何回でも来るよ、熊本。

資金助成いただいた財団 全国コミュニティ財団協会 様

白樺隊は、いつでもどこでも、あなたの街へ。

写真/まつもとえま、まゆみ

文/まつもとまゆみ

◎テツヤジャパンはロシア白樺耐水合板の専門商社です◎

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