しらかば探訪 vol.10
北海道めぐり。
白樺といえば北海道。
北海道での営業を始めたころ、ロシアンバーチはさぞかし受け入れられるだろうと最初は思っていたが、実際は違いました。
北海道に住む人の白樺のイメージは
「弱っちい木」らしい。
(私が出会った一部の人いわくです)
「森とかでひょろひょろと生えていて、日陰にある白樺は倒れて腐っていたりするでしょ」
とか、
「皮は着火剤でよく燃える。木の方もよく燃えるんじゃないの?」とか。
結構言われました。
最初はそんなマイナス反応が多くてショックを受けたこともありました。
しかし、同じ「白樺」とはいえ、ヨーロッパの白樺と日本の白樺では、粘りや木の大きさが全然違います。ましてやこれは合板なので加工品。耐水性に優れた強度のある合板なのです。
最近では、北海道でもロシアンバーチが使われるようになってきたなあという印象です。
とっても嬉しい。
札幌市内で一般の方でも見れる店舗をご紹介します。
◎「ビアセラー」
住所:北海道札幌市中央区南1条西12丁目AMSビル1F
オレゴン州のクラフトビールを輸入販売しているお店です。店内で飲むこともできます。日本ではここでしか手に入らないビールもたくさんあります。
珍しいグルテンフリー(麦が一切入ってない)のビールも買えます。オススメは、4種類のビールが飲めるお試しセット1000円がお得で◎個人的にはビールはたくさんは飲めないのですが、「ハーフヒッチ・インペリアルモザイクIPA」にハマりました。「IPA」とつくものは香りと苦味が強いものが多いらしく、人気があるそうです。
また、ハードサイダー(シードルともよばれているリンゴのお酒)の「ザ・パッション」が大好きです。ガツンとくるリンゴの酸味がクセになります。ぜひお試しあれ。
シードルといえば、北海道は三大産地の一つ。国内外の30種類のシードルが飲めるイベント「北海道シードルコレクション」も近々開催される予定です。 日程 11月12日(土)11:00~18:00 場所 event space EDiT 札幌市中央区南2条西6丁目南2西6ビルB1 詳細はこちら(Facebookイベントページ)
内装・什器・施工・デザイン: あぐら家具企画 内装に使用された合板ですが、お店の什器の木部はエコバーチで統一されています。あえてエコバーチの裏面を使い、オークカラーの塗装にして木目のワイルドさを活かしたデザインに。正面のレジにある30mm厚の幅が1m、長さが3mのダイナミックなロングカウンター。つなぎ目がガンダムっぽくて斬新です。
◎「農家の息子(おこめ)」 住所:北海道札幌市中央区南1条西2丁目丸井今井 地下1F 公式サイトはこちら
札幌の中心にある「大通駅」を降りてすぐのデパート「丸井今井札幌本店」の地下にある持ち帰り専門の和食惣菜の人気店です。化学調味料を極力使わないで、素材や調理にこだわっています。北海道の旬の素材が味わえる穴場スポット!
また、姉妹店として札幌市内の三越地下1Fに洋食惣菜のお店「農家の息子(こむぎ)」や、本店のレストラン「はこにわ」があります。「今日のごはん」というお弁当の宅配もしており、地域に根ざしたサービスを提供している町のお弁当屋さんです。
什器・施工・デザイン:あぐら家具企画
こちらの利用例は、大きな合板の積み木のような遊び心満載のブース。まさにレイヤーフェイスの清く正しい使い方!と思わせる美しさです。レイヤーフェイスは使用難易度が高い材料ですが、このように使いこなすのは旭川で木工家具の製作を学んだ原さん(あぐら家具企画)の経験値とチャレンジ精神によるものだと思います。
◎「ゲストハウス縁家」 住所:北海道札幌市中央区南8条西8丁目515南8条アーバンライフ201号室 公式サイトはこちら
ここは私、旅女(たびじょ)小寺の常宿でもあります。「ゆき姉さん」という札幌出身のオーナーが経営するお宿。マンションの一室なので空調も整い、冬も快適。キッチンや冷蔵庫も使えるので自炊可能です。自転車のレンタルもあります。夕飯時になると居間スペースでゆき姉さんがテレビを見ながら一人でワインを飲み始めます。(毎晩一本空ける酒豪!)その居間に少しずつ人が加わって、みんなでワイワイおしゃべりに発展することも少なくありません。中心街からそう遠くはない立地で、札幌の地理からお店など把握してる宿主は、サポート力抜群です。相部屋がOKな人であれば、土地勘がない方のビジネストリップにもオススメの宿だと密かに私は思ってます。
什器・施工・デザイン:あぐら家具企画
合板の見どころは、キッチン、水周りのリフォーム、カウンターにレイヤーフェイスが使われています。強度が必要な箇所にガッチリ使われていて、アクセントにもなっています。
◎「TSUTAYA 美しが丘店」 住所:北海道札幌市清田区美しが丘3条4丁目1番10号 公式サイトはこちら
TSUTAYAといえばレンタルビデオのイメージですが、最近では本・雑貨・コーヒーショップが施設内にある店舗が増えてきており、こちらも長い時間過ごせるタイプの大きなお店です。 本が座って読めるコーナーにある大きいテーブルの天板、椅子の座面。スコーンとパンのお店「Felieeds」の什器、札幌の老舗コーヒーショップ「モリヒコ」のベンチやロングカウンターにロシアンバーチやエコバーチが使われています。
什器・施工・製作・デザイン:SCHOOL BUS
合板の見どころは、鉄の溶接をメインに什器制作をしているSCHOOL BUS さんによるデザインです。(ちなみにTSUTAYA内の鉄の什器を全て担当)
鉄とロシアンバーチの組み合わせが相性抜群です。「モリヒコ」の塗装はワトコの「ミディアムウォルナット」で落ち着いた色に仕上げられており、ビンテージ什器の置かれた空間全体と馴染んでます。
次回は、ご紹介した「ビアセラー」「農家の息子」「縁家」の内装のデザインから施工をされた「あぐら家具企画」の原ななえさんをご紹介します!お楽しみに!
写真と文/小寺ヨシコ
◎テツヤジャパンはロシア白樺耐水合板の専門商社です◎
◎お好みのサイズにカット・塗装して納品もできます。簡単な手書き図でもOK!◎
◎個人からプロまで購入が可能です◎