特集:「復興支援ボランティア白樺隊」が行く熊本県城南町/後編

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1日目の様子はこちら

熊本復興支援二日目は、熊本市南区城南町六田の区長を務めている成松正治さんの自邸の前にDIY復興ドームを建てることになりました。

成松さんのご自宅は、建築指導課の応急危険度判定の結果「危険」とみなされ、玄関先には赤い紙が貼られることになってしまいました。

ご家族は今も仮設住宅での暮らしを余儀なくされています。

今も自宅の中には家財や生活道具が一式そのまま残っています。

「仮設から今来たところで…」と話す奥様。暑さ厳しい熊本での仮設住宅暮らし、さらに疲れが増していたことでしょう。そんな中、我々白樺隊をお気遣いいただいて本当にありがとうございます。今日は精一杯やらせていただきます。

「やるでやるでやるでー!!! 」朝8時からみんなエンジン全開です。昨日建てたメンバーで今日も建てるため、段取りが頭の中に入っているから、みんなの動きが速いです。

まず、壁材と屋根材の塗装を、まるちゃんと松本、そしてテツヤ・ジャパン「縁の下の力持ち」こと、倉庫担当の西光さんで行います。後半は慣れてきてムラもほとんどなく、我ながら見事な出来栄えでした。

無言でさっさとこなします。ぬりっ!(塗装)、サッ!(拭きあげ)

こちらは床チーム。土台部分を作っていきます。場所を決めて、一定間隔で角材を置いていきます。どんどん組み立てて、ビスで止めていきます。このあたりはプロの出番。

土台ができれば、次は床板を運びます。アンチスリップと呼ばれる茶色い板ですが、表はザラザラで滑りにくい加工が施してあります。裏はツルツル。どちらでも使用できるのでここは成松さんの意見を聞いて、ツルツルの面を上にします。運びだしたのは区長成松さんの息子さんの真伍さんです。

床板を定位置に決めて、電動ドリルでどんどんビスを留めていきます。「下穴と呼ばれるガイドをつけてあげたほうがうまくできるで」と杉本プロが教えてくれました。たしかに下穴があるとビスが吸い込まれるように入っていく!その一手間が大切なんですね。勉強になるなあ。

土台ができたらお次は屋根部分。さきほど塗装が完了した屋根用の板を並べてサイズ通りにビス留めしていきます。ビス留めが完了したのがこちら。これを床板が貼り終わった土台部分に運び、設置します。ここが一番力を合わせる場面です。

「せーの」で持ち上げ…

「はい!じゃあ運びます!」の隊長の一声で運び始めます。

わっせわっせと運び、向かって左の部分を合わせます。合わせるのは杉本さん。プロが微調整します。「もっと押して!」「もうちょい奥!」みんなで真剣に位置を決めます。

今度は右部分の人が力を込めて「よいしょーー!!!」と押します。

うまく土台にはまったかな?屋根部分は皆で力を一番合わせる瞬間です。右側をはめてからさらに調節を行います。

これで屋根部分が土台の上にしっかりと載りました。ここからすべてビス留めを行います。この時点でみんなの身体中から滝のような汗が吹き出していました。

そのとき奥様が「休憩にしましょ。氷でも食べてください」と出してくれたのがコレ。氷って、かき氷のことなんですね!ソーダ味もありました。氷にはすでにシロップがついた状態で結構甘い、それがまたこの暑さに合うんです。「熊本だとこれフツーに子供の頃から食べてるんですけど」らしい。関西や関東では見かけないですよね?袋を破ってそのまま食べます。差し入れによるクールダウンのおかげで、また元気がみなぎって参りました!

最初は心配そうに見ていた子供たちですが・・・

お絵描きに参加してくれました!

昨日もお手伝いしてくれた“れんれん”こと連士くん。木工に興味が湧いてきたみたいで、木片を作るのを手伝ってくれました。でも、のこぎりを子供が使うのはちょっと危ないなあ、と思っていたら…「こっちののこぎりの方がよく切れるよ。のこぎりは『押す』んじゃなくて『引く』!」と杉本先輩!ありがとうございます。

そう、この復興支援ボランティアは全員が木工のプロでは決してありません。でも教えてくれる先生がいるんです。よしこさんも慣れているとはいえ、先輩から学ぶことがたくさんあったようです。

カンナを使う杉本先輩。サイズの合わない建て具の調節をうまくやってくれました。

こちらでもDIY教室。ドームの中の換気のための空気穴を作るのにも、テツヤ社長が真伍さんに教えます。電鋸はけっこう難しいけれど、だんだんと手慣れてきていました。

白樺隊にはプロの職人が常時数名はいることが多いので、手取り足取り教えてもらうことができます。木工やDIYに慣れていない女性や子供でも一緒に楽しみながら、ドームを作り上げることができるのが大きな特徴でもあります。

さて、さきほどれんれんが切ってくれた木片は壁の部分に使用します。上のほうにある木片が支えとなり、壁板を取り付けることができるようになります。

屋根板と壁板が取り付けが終わったら、隙間から雨水が入らないようにコーキングを行います。れんれんはここでも「コーキング隊長」として活躍していました。なんて頼もしい!

最初はモジモジしていた子どもたちも徐々に慣れてきて、まるちゃんと一緒にお絵描きです。壁ができ、コーキングが終わり、建て具の取り付けと、だんだんと出来上がってきました!

表から見たところ。取っ手も角材を利用して作りました。くまもんの飾りも板の残りを利用して、杉本さんが作ってくれました。手早い!

二日目も無事終了致しました。所要時間は朝8時から始めて13時半に終了。休憩を除くと稼働時間は約4時間半で仕上がりました。工期は短いけれど色々な思いが凝縮された時間のように感じます。

DIY復興ドームはその名の通り「DIY(=Do It Yourself 自分でやる)」気持ちがとても重要になってきます。我々白樺隊はこの二日共、被災者の方々の思いに寄り添いながら奮闘いたしました。ですが、被災者の皆様の熱い思いがなければそもそも成り立たなかったと思います。前に進むことは決して容易くはありませんが、皆様の役に立てればというおこがましい気持ちをほんの少しだけ胸に、頑張らせて頂きました。

この夜は、ロシアンバーベキューを囲んでのパーティ。みんなで飲んで笑って花火して踊って、最後にみんなが言ってくれた「また来てね」の言葉、絶対に忘れません。

また来るよ、熊本。

何回でも来るよ、熊本。

白樺隊は、いつでもどこでも、あなたの街へ。

写真と文/まつもとまゆみ

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