しらかば探訪 vol.04

滋賀・大津のパールフローラ

こんにちは、旅女、小寺ヨシコです。さて今回の旅は・・・滋賀県の南西にある街、大津です。大津市駅を降りると、すぐさま見える大津駅前商店街。

シャッター街になりつつある感じですが、その中でもちらほらと生き残っている昔ながらのお店と、若者が営んでいるエッジの効いたお店が混ざっていて、独特な雰囲気の通りです。でもやっぱり、レトロなお店に魅了されます。純喫茶（この日は定休日？）や

立ち飲みスペースがある酒屋

駅から歩くこと5分。商店街を通り抜けたところに、今年３月末にオープンした大人な女性向けの美容室「パールフローラ」があります。

なにやらデザイン・アートオタクの方が設計施工したという・・・一体どんなお店なんでしょ。さっそく中に入ってみましょう。美しく変身できそうと期待感が膨らむ小綺麗なエントランス。

お！よく見ると、ロシアンバーチでできた玄関ドア。

雰囲気にあってますね。

洒落たグリーンに癒される。

白っぽく全体的に統一されていて、髪だけじゃなく、心も純白に戻れそう。白い壁や白っぽい木材もたくさん使われており、清潔感がありながらも暖かさが感じられます。

オーナーの瀬津大輔さんです。守山市の美容室で１３年間修行してきて今年独立されました。今回のお店づくりからインテリア選びまでお父様に任せたそうです。

こちらが美容室オーナーのお父様でもあり、施工された瀬津工房の代表取締役、瀬津康二さんです。見た目通りのざっくばらんで気さくなオシャレ紳士。インテリアデザインのお話が６割占めるほどに、店内の小物についてたくさん説明をしてくださいました。アツい！

「いつもお仕事を一緒にさせていただいてるデザイン事務所のスタッフの方におすすめいただいて、これを機にデザイナーズプロダクトも取り入れてみよう！と思いたちました。家具から建具を大工・建具職人で造作ができたことで、値段の調整ができ、予算内に収めることができました」

こだわりの建具の枠には特注で取り寄せた白い栂（とが）という材木。一般的なものは赤いそうです。また、床材は白っぽく塗装した弊社のロシアンバーチ。ウレタンホワイトニイロという色です。鏡の枠からカウンターまでロシアンバーチ

扉（右）もロシアンバーチ

茶室における「結界」のように、世界を切り分けるイメージで作ったブースの仕切り。扉を開けたら、このお店のコンセプトでもある「本来の髪の美しさを取り戻す」ヘッドスパ空間。その内面をイメージした空間の中でリラックス、部屋の中はあけてからのお楽しみです！この地域で生まれ育った瀬津さんは、かつて商店街が活気あった頃から、現在に至るまでこの街をずっと見てきておられます。「駅前に商店街、15分ほど歩けば琵琶湖。電車に乗れば15分くらいで京都です。すごくいい場所なのにもったいないよ」