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特集:旅女、イタリアンを作る。

北欧の感動が覚めやらぬまま、次なる旅を求めて。

旅女(小寺賀子)と東京に向いました。

(続きの旅記録:サウナ編はしばらくお待ち下さい)

「次の旅は、イタリアやで」

「ほう。イタリアか。ええな」

「イタリア料理を作るんやで」

「・・・面白そう!行く!」

だいたいこんな感じで、次の予定が決まる。

けっこう、あっさりと決まる。いつも。

どんな出会いが、待っているんでしょうか。

ちょっと分かりにくいですがヘアカットしました。剛力彩女ちゃん風。

向った先は、代々木公園あたりです。

ここに、イタリアの風を感じさせてくれるフサコさんがいます。

effe-co. (エッフェ・コー)のオフィシャルサイト。ドライトマトが美味しそう!

フサコさんは2014年2月に帰国されるまで約10年間、イタリアにいらっしゃいました。トリノの老舗カフェBARATTI&MILANOで働きながら、料理の研究に勤しんでおられました。2011年、abcincucina(料理スクール)の開校プロジェクトに携わり、講師として勤務。イタリア人にイタリアンの作り方を教えるって本当にすごい!そんなフサコさんから気軽にイタリアンの作り方を教えてもらえて、美味しいワインも飲んで、しかも自分で食べられるってこんなハッピーな教室、行くっきゃないのです。

右側がフサコさん。「イタリアの薄力粉は表示が00とゼロがふたつ。それに対して強力粉はゼロが1つで表示されているんですよ」ほー、知らなかった。これもメモします。

この日のメインメニューはピザ!もちろん生地から作ります。強力粉と薄力粉を混ぜます。イーストを膨らませるのにお砂糖を少し入れると発酵がうまくいくとか。混ぜます。まぜまぜ。「ローマではクリスピーな薄い生地のピザが好まれますが、最近では生地を選べるお店も増えてきました。ナポリではもちもちのピザが好まれていますよ」

まつもとは家でピザを作りますが、この日のピザはまったく別物で格別でした。使っている素材もフサコさんの故郷・出雲から取り寄せた新鮮なお野菜やイタリアの食材が中心だったことも理由のひとつです。なによりみんなでワイワイ作るのが楽しい。

おしゃべりしている間も一生懸命力をいれて生地をこねます。

ヨシコ「イタリア語で面白い言葉って何かあります?」

フサコ「・・・うーん。たとえばどんなコト?」

ヨシコ「『カフェ・アフォガード』ってありますよね。アイスクリームやジェラートにコーヒーをかけて食べるデザート。アフォガードの意味は「溺れる」らしいんですよ。ほら、ミルクやアイスがコーヒーに溺れているっていうニュアンスらしいんです」

フサコ「ああ、そういうのね。じゃあ『saltimbocca サルティンボッカ』という牛肉料理がありますよ。サルティンは動詞のsaltare(サルターレ)、意味は「飛び跳ねる」です。ボッカは「口」。口に飛び込んでくるくらい、早く作れて美味しい料理、という意味があります」

ヨシコ「あああ、それも食べてみたい!!!!」

想像と食欲はますます膨らむばかりです。

おしゃべりしているうちに、ピザに塗るトマトソースができました。パッサータというトマトの裏ごししたものにオリーブオイル、叩いたガーリック、塩、オレガノを混ぜて出来上がり!とても簡単でしょ?大抵の食材は輸入食材屋で手に入りますが、ハーブはイタリアのもので、香りが全然違う!フサコさんの教室のすごいところは、手順はシンプルなのに、ものすごく美味しくて本格的なものができるところです。

薄いタイプのピザの生地は冷蔵庫に入れたまま、発酵に丸1日かけます。こんな風にして作られているピザがあるなんて知らなかった。取り出して生地をたたむようにして成形していきます。なかなか苦戦します。えいやっ、えいやっ。

二次発酵を終えて、高温で焼き上げ。良い香りに包まれ、オリーブオイルをたっぷり塗って・・・

薄くスライスしたアスパラと良質のモッツアレラチーズを並べて・・・

うずらたまごをのせてさらに焼いて、完成ー!!!卵が可愛い!

この日の参加者は私たちを入れて5名。出版社の方やフリーランスの編集の方、暮らしや衣料を提案する会社にお勤めの方が来られていて、来られている方々とのお話も弾みます。楽しい場所には楽しい人が集まります。みんなでお片づけをしたりテーブルセッティングをします。

クリスピータイプのピザ。あっさりしているんですが、素材が良くてしっかりと粉の味を感じられます。出雲野菜が新鮮で本当に美味しい。見た目もわさび菜のグリーンと卵のイエローが素敵なコントラストで可愛い。

手前のはトマトソースの一般的なピザ。生ハムや野菜をのせて食べます。美味しくて放心。

イタリア製の可愛い食器でエスプレッソといちごのティラミスを頂きます。こちらもみんなで作りました。ティラミスだって自分で作れてしまうんですもの。

イタリアはちょっと遠いけれど、こんな近くでイタリアを感じられる。簡単なサラダのドレッシングは明日の献立にだって活かせられます。いつもは建築現場やオフィス巡りなヨシコさん、たまにはこんな旅も楽しかったね。

さあ、次はどこに行きましょうか。

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effe-co. (エッフェ・コー)

場所:千代田線ー代々木公園駅近く (場所はお申込みいただいた方に直接ご連絡いたします)

定員:各回6名〜 (最大8名まで)

料金:6000円 (材料費、料理に合わせたグラスワイン。お酒を飲めない方にはノンアルコールドリンクをご用意致します。)

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写真(一部ご提供頂きました)と文/まつもとまゆみ

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